いいのか悪いのかよくわからない演出術
テレビディレクターの演出術という本が発売されたらしい。
直接そのディレクターと接点はないが、間接的に知り合いだったりして、
へ〜って感じではあるのだが、
なんで今さらテレビなんだろう?と不思議だなと思う。
まあ、読んでないし、あんまり読むつもりもないのだが、
その本にかこつけて私も私なりの演出術をご紹介したいと思う。
いいのか悪いのかよくわからないけど私にも演出術がある。
それは
「どもる」
である。
私は昔から思ったことをずばっと言ってしまい、
本当に子供の頃から沢山の人を傷つけてきた。
言葉を選んでも、選んでも、気が付くと
「で?なんなの?」と直球でいつも聞いてしまう。
それを回避するために無意識に身につけた技術が「どもる」だ。
私はどちらかというとドキュメンタリー系なので、
どうして病気になったんですか?なんで生活保護なんですか?
なんで体売ってるんですか?とか、普通の会話だったら
まず聞けないことをさらっと聞かないといけなかったりする。
聞きにくいことを回りくどくうまく聞く能力は
身につかなかったので、直球でいうことは変わらないのだが、
どもることで
「ああ、この人は言葉を選んで(私のことを考えながら)
質問してくれているんだな」
と、きっと思ってくれていると思う。
ただ、学者や識者に聞く時、どもるのはマイナスなので、
やっぱりこれは果たして身につけてよかったのかよくわからない
演出術ではある。