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育て直し(自分を)

どうやって生きていくのかぼんやり考えるブログ

ジェネレーションギャップか?時代が変わったからか?

酒井順子氏の負け犬の遠吠えをやっとこさ読みはじめている。

負け犬=独身、子ナシの女のことを書いた本。

 

 10年ほど前に流行った本で私はこの本が出た時、20歳。

絶対負け犬にはなりたくない、仕事も結婚も全部…!と思ってきた。が、元々負け犬属性がかなり強いので、共感できる部分が多い。

と思ってたんだけど、なんか、本読んでてあんまり共感できない。
うーん、別にマスコミの友達だけじゃなくて派遣の友達も、OLの友達も先生の友達もみんな彼氏いないけどなー。
婚活頑張ってる子も多いのになぁーと。
負け犬遠吠えは2003年が初版。およそ10年前。やはり時代が違うのだろうか?
 
恋愛体質の女は負け犬とあるのだが、恋愛体質の方が結婚できると言われているのが今。
負け犬には、不倫に走る女性は今も確かに多いだろうが、同世代の男とはそもそも出会いすら少ない。
若い男はつまらないとえり好みをしていたら三十も半ばを過ぎていたと、自虐するが…
なんか、なんかが違うだよなーと感じずにはいられない。年代差か、年収差かわかりませんが、えり好みをできる立場ですらないんだよなーと思う今日この頃です。
 
と、もやもやしながらもう少し読み進めて気がついたことがあります。
結婚していない女性への評価は10年前にはこういうふうに捉えられていたのではないかとかんじました。
  • 好き好んで独身になっている(なりたいわけじゃないけど自業自得で独身)
  • 独身女性はそこそこ高所得
  • 少子化の原因は個人の嗜好で独身を貫く女がいるから
これは、事実云々は別で、あくまでも社会からそんな風に独身女性が見られていたのではというこの本を読んで感じた次第です。3つ目は、ちょっと衝撃でした。
女だけ何とかすれば片付く問題なら、ぜひ何とかしてほしいものです。まあ、なんともならないって気がついたら、今もっと深刻に捉えられているのでしょうけど(笑)。
こういう「女は結婚して子供を産むものなのに、勝手気ままにしおってけしからん」というバッシングのような視線が注がれていたからこそ、自虐的でないと世間にその悲哀を認めてもらえなかったのではないかと思うわけです。
たぶん、彼女たちが空虚に感じている事は今でも多くの負け犬たちは感じているだろうが、現在は、たぶん、2003年現在よりも、負け犬が多数派になり、貧困層にも及んでいるのではないかと思うのです。
 
 
しかし、たった10年で、時代がやはり少し違う気がします。いい意味でも悪い意味でも。10年前よりも独身女性の数が増え、当たり前にだいぶなってきたことで、都市、地方を問わず風当たりは弱くなっている気はする(その分なのか、30前の未婚者の焦燥感は半端なくなっている気がする)10年前よりは露骨に、勝ち犬負け犬が衝突する関係は弱くなっているのではないだろうか?
そこには、既婚者でも子供がいなかったり、できなかったりということで、結婚という壁があまり高くなくなったというのと、結婚適齢期の男女の労働時間が長いため、出会いのチャンスがなくなったり、夫一人で妻子を養えるだけの給料を出せる会社が減ったというのがあると思う。
正確に調べたわけではないが、90年代から2000年代初頭というのはまだ、女性の労働時間の制限が開放されてそんなに時間が立っていないから、今よりは、残業も少なかっただろう(あくまで相対的に。総合職は別)。今は年々平均所得がヘリ、若者(特に女性)は非正規率が上がっている。
就労時間は増え、給料は下がり続ける中、子育てと仕事の両立への不安や、今の生活に限界を感じ、より経済力のある夫を探そうと、女性は10年前よりも躍起になっているものの、2,30代の男性の平均年収は、10年前より確実に減り、経済的に安泰な男を得るには、社会人になってから動き出しては遅いくらいだ。
結婚は将来設計が乏しい「でき婚」のような形か、様々な好条件を持った人の嗜好品かという両極端になり始めているわけです。
 
そんな環境の中、社会から贅沢とひんしゅくを買っていた独身女性は、マジでガチの社会的弱者として扱われるようになって来ましたからね。
まぁ、バブルの残り香を漂わせる酒井女史の負け犬の遠吠えには、わたくしのような、独身だと生活保護受給レベルの人からはなんか違うなーという違和感を禁じ得ないわけです。
 
10年前が今のように、社会人になると出会いがめちゃくちゃ減るという(実感です、性別問わずで)社会だったのかどうか分からないし、この本読む限りでは出会いには苦労していなさそうなので、この時代だったら私の友達も結婚できていたのではないかとも思うのですが…まぁ、無理でしょうね。個人的には、もう少し特別養子縁組がし易い感じになれば、いいんじゃないかなーと思います。そしたら、出産適齢期までに結婚!と焦らなくて済むし。出産適齢期に結婚しても、全員が妊娠・出産できるわけでもないわけだし、タイミングが合わないこともあるわけだし。
 
まぁ、10年前にも結婚しないと生活できないくらい困窮していた女性はたぶん、今以上に多かったとは思いますけどね…。子供の頃は、女性は経済力をつけろって声高に言われていた気がするし。
 
いやはや、たった10年で時代は変わるものですね…。

 

負け犬の遠吠え

負け犬の遠吠え