悲しみはこころを包み込んでくれる
悲しい曲、悲しい詩、悲しい絵…
それらは人々の心を包み込んでくれるような気がする。
悲しいがゆえか、孤独から解き放ってくれるような気がする。ただ、少しだけ自意識過剰になりそうな気がする。
自分の弱さが吹き出すような、不思議な心地になる。
悲しい曲、歌、絵・・・そんな「悲しみ」をテーマにしたものは、人を甘やかし、溺れさせて、揺蕩うことを許してくれる気がする。
明るいこと、厳しいこと、強いこと、笑顔、前向きさ、仕事をしていると、それを強く強く求められる。私自身も求めてしまう。そんな中、ふと、「悲しみ」はそんな仮面をつけている自分をそっと慰めてくれる。
とても悲しい詩を書く女性を知った。その詩は、悲しくて、でも、私を優しく包み込んでくれる、温かい詩だったのだ。私はアーティスト気質ではないので、そういうことに共感することができない人間だ。そんな私でさえ、この詩に甘えたいと思える、不思議な魅力と、優しさがある詩だった。
だからこそ、甘ったれて、こんなことを考えてしまった。
誰かの悲しみは誰かにとって優しさにもなるのかもしれない。
まだ見ていないけど、インサイドヘッドってそういう映画なんでしょう?