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育て直し(自分を)

どうやって生きていくのかぼんやり考えるブログ

この国はそろそろ作戦を変えたほうがいい

ご存知かわからないが、テレビ業界はクソブラック業界である。

365日24時間働けないやつはやめろ、という不文律の定款をどこの制作会社ももっており、早朝から撮影準備をしているのに、現場の終わり時刻が26時なんてことは残念ながらザラだ。編集の現場のシフトのスケジュールは一人の人間で10時から33時(翌日9時)までが1日のシフト。徹夜が出来る体力がなければそもそもこの業界には適正がない。

まあ、私は、現在このような働き方は、そんなにしていない。体力的に無理だし、私が扱う取材相手も、ここまで撮影スタッフがそばにいられたら関係がこじれてしまう。それでも、徹夜は1つの番組を作る上で、2,3日は覚悟しているし、編集や撮影がたてこんでくれば、1ヶ月くらい休み無しになる。(※これでも相当労働時間は少ない)

私くらいたまであり、また、忙しくないときはけっこう休める環境ならば、がんばれると思う。(だが、その分ギャラは、週末のバイトするくらいの金額しか望めない。ともかく、死ぬ気で働かないと、テレビ業界ではくっていけない。)

だからこそ、私は働きすぎる同業界人を敵視している。お前らが働きすぎるから私のギャラがこんなにも安いのだと。だが、この業界で長らく生き延びてきた人たちは、私や、若い人たちのそんなに働きたくない、私生活も大事にしたいという姿勢がいまいち理解できない様子だ。

残念ながら、この業界で長らく生き延びてきた人は、尋常じゃなく体力がある。一緒に働く60代の先輩方は今も平気で徹夜ができる。しんどくなってきたわ…といいつつ、私はもう20代から徹夜がしんどく、2徹をした日には、3日目にはほぼつかいものにならなかった。それに比べると圧倒的な体力だ。しんどくなってきたどころじゃない。こちとら、体力全盛期だって、徹夜したらカラダは強制終了モードに入る。

最近の若い奴らはすぐ休み休みという、よくグチを漏らされている。当時はきっと仕事が楽しかっただろう。インターネットもない、テレビといえば時代の花形。予算も今とは比べ物にならない。以下に予算を削るかという見積もりしか作ったことがない私には考えられない予算配分だろう。

だが、日本人はもっとカラダを大事にしたほうがいいと思う。諸先輩方の体力は尋常ではないが、もれなくカラダはボロボロだ。心臓バイパス手術、編集中に吐血して救急車で運ばれた、ロケ中に意識が飛んだ…働きすぎて体壊した武勇伝を業界人だったら最低1つは持っている。突然死も少なくない。脳梗塞も多い。

だが、本当に、私生活を追いやって死ぬ気で働けない人間は一人前じゃないのだろうか?もちろん、東京が焼け野原で、一から作っていくためには、死ぬ気で働かなくてはならないだろう。作戦名は「ガンガンいこうぜ!」だろう。

だが、今は?エアコンは5万円の家賃の家だって標準装備だし、ケータイは家がなくても持てる。水は公園で飲めばタダだ。電気も、電力会社が火事になっても30分で復旧できる。

死ぬ気で働かなくたって、我々は衣食住に困らない世界に生きている。

もうそろそろ作戦名を「いのちだいじに」に変更しようではないか。働きすぎなければ、きっと吐血もしないですんだだろう。救急車に運ばれなくてすんだだろう。

ロケ中に意識飛んで電車から落ちながらも、カメラ守りながら身体負傷するのは全然かっこよくない。そんな医療費かけるリスクを選んでいるから老人たちの医療費は尋常じゃないのだ。

いのちだいじに。家族を大事に、身体を大事に。

完徹、1ヶ月不眠不休で働かないとスキルが身につかないわけがない。
じっくり、ゆっくりスキルを養っていけばいいのだ。