大人のADHD 生活改善日誌

よくわからない生きづらさを持つ人がよりよい人生を模索するブログです。2018年よりADHDの体質の対処療法としてコンサータ始めました。試行錯誤の末27ミリ服用中。

人の本能はたぶん変わり続けること

若い女性に話を聞く機会があった。彼女は人間は上に行くことを望むのが本能だと言っていた。

私は正直いってその考えに全然賛同できなかった。もちろん、話を聞く立場である以上、異を唱えることなどできないのだが、つくづく若い人って考えが、平面的だなーと思ってしまった。

その女性は、基本的に世の中を2次元で捉えているフシがあった。

論理的にものを言っているようなのだが、「いや、そんなにこの社会は立体感のない世界ではないと思うんだがなー」と思ってしまった。

「上に行く」というのも、何を上とするか、下とするのか?という定義を彼女は持っているのだろうか?と感じてしまった。

具体例として上げていたのは、経済規模が停滞していると、治安は悪化するが、経済規模が上昇していけば、治安は整理されていくといっていた。

いや、おそらく、その場合の2点の相違点は、停滞と、変動であって、経済規模が上向いた、下降しているという話ではない。

歴史を紐解けば、経済は常に下降と上昇を繰り返している。上向くだけが経済だと思われているのは、おそらく100年単位の話であったり、ヨーロッパ経済圏を中心に考えた場合だ。

また、人は上を目指すといったが、それでは、なぜ細胞の自死が存在するのか?なぜ人の遺伝子には老化というスイッチが入る仕組みがあるのか?なぜ、人の成長は止まるのかそもそも上とは何を指すのか?

本能として上を目指す…上の定義を、大きくなる、成長すると定義した場合、無限に血管を作成し、細胞分裂を繰り返し、決して死ぬことのない細胞は、なぜ「ガン」と呼ばれ宿主に死を与える存在なのか?

と、もちろん、そんな理詰めはしない。人はそれぞれ、自ら立つ位置から、自分のペースで、自らが目指す理想の地へとたどり着くものだ。彼女が今現在見つけた真理に水を差す気にはなれなかった。(というか、そういう矛盾点を着くと、すごい、てんぱりそうな雰囲気があって、そのテンパリが私への攻撃に向きそうな、緊張感があったし)

正直、視野の狭さにちょっとイライラしてしまった。

だが、私も彼女の言っていることには、理解できる点もある。

私自身が信じていることは、万物は常に変わり続けるということだ。…って、これ平家物語から言われていることだったね。

人は常に変わり続けることを望む。たぶん、人が死ぬのはそのためだし、老いるのはそのせいだと思う。

私は、人生とは放物線だと思っている。おそらく、肉体のピークは、25歳前後だろう。その放物線は、かなり高いところから、上方向に投げられたボールが絵描く線で、下降の線が異様に長い。上昇は25年前後、下降は、55年前後なのだろう。その中で、たぶんいちばん人間が無駄なく効率的なのは、下降線の冒頭だろう。上昇時には、重力がかかっている。成長、上向く線を作るために、めちゃくちゃなエネルギーを要する。だが、下降は、重力が引っ張ってくれる。重力が線を描いてくれる。

何言ってるかよくわかんないと思うけど、だから私は、3,40代が最強だと思う、ということ。若い頃と同じような体力もまだあるが、あの頃のように、体を作るためのエネルギー消費もない。

 

…何言ってるんだろうね。まあ、なんだろう、おとなになったな、と思うのは、やっぱり、20代のころは、全部紙の上で考えていた、世の中を2次元でしか見れなかったなということ。お金を稼ぐとか、いい男と結婚するとか、年収が高いほうがいいとか。

会社も、年収が高いとかだけじゃなくて、自分とあってるか否か、そこが実は超絶大事だったりする。

X軸とY軸でしか考えられなかったが、実際の社会はZ軸もある3次元なのだ。

自己満足なことを今日ものたまう私。