コンサータ増量36ミリへ
ついに!コンサータを!36ミリに!はじめて使用した日のテンションの高さを、残しておこうと思う。結構いろんなブログに書いてあるような感覚が漠然とわかったような気がする。
大変恐縮ながら、ふみ吉さんのふみろぐのコンサータ18ミリログと、借金玉さんの薬ログをベースに、薬が効いている感覚を自分の中で検証させていただいた。
使用1日目 睡眠10時間くらい 雨
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今まで感じたことのない静寂感
12時前に眠って、10時頃~11時ごろ起きる。気だるくて仕方が無い。疲労感が抜けない。電車に向かう途中にふと気がつく。Twitterがかったるい。と、ケータイを閉じて、ぼーっと電車の中を眺める。
あれ?ケータイ触るのが、だるい、と思ってない?私。
携帯を触っていたいと思わない。なんだか妙に世界が静かで、時間がゆっくりしている。いつものうるささがない。雑音はもちろんあるのだが…心の中の音、なんというか喧騒が鳴りやむ感じ。
実際使ってみてこれは、確かに驚く変化を感じる。
静寂。
圧倒的静寂…!
街は変わらず喧騒に包まれているのだけど、私の中が静か。あらゆる音が一つひとつちゃんと聞こえるし、スピードもゆっくりだ。
ああ、多くの人たちが生きている世界はこんなにも静かなのか、と驚いた。
夫のような物静かな人といると、時々「彼の周りはなぜこんなにゆっくりしているのか」と自分の慌ただしさに気が付き、心が穏やかにことがある。夫がいないのに、心を静かにする方法がつかめる感じがして驚いた。
借金玉さんの記事で、こんな記述があった。
ストラテラを飲んで一番驚いたのは「あ、俺今何も考えていない」という体験をしたことですね。僕は常に頭のなかであらゆる思考がごちゃ混ぜになりながら高速回転しているタイプです。また、それは音声のイメージを伴うので、完全に過集中に入っている時以外は目を覚ましている限り雑音が鳴り続ける場所にいるような感じです。
コンサータとストラテラを飲んでみた話 - 発達障害就労日誌
コンサータ27ミリではこの感覚はまったくなかったが、36ミリで、この感覚が少し理解できた。もちろん「何も考えていないんじゃないか?」ということは考えているのだが、その1フレーズのみ。他はすごく静かなのだ。今まではずっと洪水のような情報が四方八方から頭の中で流れまくっていたのだが、この時は、「俺何も考えてない」という情報が1方向だけに流れている感覚だった。この感覚を止めれば、あとは、情報がない感じ。
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スピード感が違う
それと、なんというか、スピードが早かったんだと気がついた。いや、分析するに、私が早かったのではなく、世界が早く見えていたのだろう。世界って、こんなにもゆっくりだったのか、と驚いた。
別に焦っていなくても、ぼーっとしていても、私は常に動いている感覚があった。感覚としては、ランナーが走っている動画を一時停止していると、ランナーが静止画でも、ぶれて見えると思うのだが、私は常にそんな感じだったのだと自覚した。
ぼーっとしていようが、時間におわれていなくても、電車の中で座っていても、常に、エンジンをふかしていて、いつでも飛び出せるように。でも、それは心の中だけで、身体は、全然動かないから、すごいちぐはぐな感じ。気が休まらなかったというか。
本などで「ADHDの人はエンジンがでかい」的な記述を目にしたことがある。常に大きなパワーがあるというか、「軽にジェットエンジン積み込んでいるようなもん」的なことらしいのだが、いまいちピンと来なかった。が、おそらくこういうことなのだろう。常にエンジン全開。エンジン全開にしていないと、世界から取り残される、いや、エンジン全開にしていても取り残されている。
不思議なことに肩の力が抜ける。私いつもこんなに力んでいたのか、と思う。肩の力が抜けたようで、普段、私は自分に結構な負荷をかけて生きてきていたんだと改めて感じた。
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世界がよく見える
私はセブンのコーヒーをほぼ毎朝買って飲んでいるのだが、毎朝それなりに緊張して入れている。
セブンイレブンのコーヒーが大幅リニューアル。新「SEVEN CAFÉ (セブンカフェ)」3月上旬に誕生 - T-SITE LIFESTYLE[T-SITE]
(※上記URLより画像借用)
カフェオレもブラックもアイスもホットも飲む私がいつも気をつけていることを言おう。
- カフェオレと、コーヒーを間違えていないか、チェック。
- ホットとアイスを間違えないかチェック
- RとLを押し間違えないかチェック
- フタをRとLと間違えていないかチェック
- フタがアイスのものか、ホットのものかチェック
- こぼさないように取り出す
- こぼさないようにフタを付ける
- 後ろの通行人の邪魔にならないように荷物を持っているか確認
- 上記をさもドキドキやっていないように、スマートにできているように装う
ということを全部意識してやっている。
7,8は荷物が多いときはテンパる。が、荷物がない時は気が緩みすぎて、手に力が入らなかったのか、手にとった瞬間にこぼしたことがある。(ホットコーヒーを思いっきり浴びた)
そもそもセブンコーヒーって間違いやすいからみんなやってるかもしれないけど「みんなそうだよ」いちいち、心の中で指差し確認しないと間違えるのだ。でも、テンパってるのバレたら恥ずかしいから、時々何も見えなくなって、ヤマ感で「大丈夫、いつも多分このボタン押してるはず!」「まちがっても謝ればいい」「ええい、ままよ!」とボタンを押してしまう時がある。コーヒーが出始めると、待たされるので、ようやく余裕が出て、「あ、押したボタンあってるわ。よかったー」と安心して確認できる。
実際、3回くらい、間違えたり、こぼしたりしている。あまり褒められたことではないが、使わないフタを間違えて触ってしまうこともある。
それが、36ミリ飲んだ日は、一発でコーヒーメーカーの状況がよく見えたのだ。
全部、一つ一つ文字を心の中で音読して、心の中で指差し確認して、間違えていないかな、とドキドキすることなく、マシーンを見た瞬間に、パッと見て、文字が読めたり、理解ができたのだ。いちいち確認部位をズームアップして、確認しなくても、ぼーっとしていても、見えるなんて。みんな、世界がこんなふうに見えていたのか。
ちょっと感動した。
比較して思ったことなのだが、おそらく、私は世界がいまいち見えていない。脳内の情報が邪魔をしていて、クリアに社会を認識できていない。ペルソナ5のパレス侵入時に似ている感じがする。四隅の模様やら文字やらが邪魔っつーか。
【ペルソナ5】カネシロ・パレスを快適にクリアするための攻略情報【おすすめペルソナ】 | MARKLOG←こちらのページから拝借した
ADHD以前によく見えていないことは自覚していた。撮影中には結構見えてなくても、収録した映像で見て「あ、こんな景色なんだ」と驚くことがあったからだ。それは単純に、眩しくてみえないのだと思っていたが、音とも、映像とも違う、脳内のノイズにじゃまされてイマイチ見えていなかったのだと感じさせられた。
結論・いつも力んで生きている事がわかった
翌日から、力まず生きられるかもしれない。日々の疲労感、だるさは徐々に抜けていくかもしれないな、と期待した。が、残念ながら翌日からはほぼ感じなくなった。翌日からがっつり重めの仕事だったので、ストレス等によるもので、コンサータなんてぶっとぶくらい頭の中がざわつきまくっていたせいかもしれない。そう考えると、やはり足りないのかもしれないが…うぅーん、わからんな。
ストラテラもためしてみたいところではある。
27ミリの時との比較検討用として。