ADHDの本を読んで
ASDのことがよくわからなくて、とりあえず図書館でASDという表記のある本を適当に借りて読んでみることに。
まあ、ADHDとASDを分けて交互にかかれているのだが…うぅーん、やはり読んでいても、明確な差がわからない。チェック項目を見ていると、ADHDもASDもどっちも特性が強い、って出てしまう。
だが、自己肯定感の問題もあるかもしれないが、これに当てはまらない人なんているのだろうか?というような項目ばかりだ。
ASD(アスペルガー症候群)、ADHD、LD 大人の発達障害 日常生活編: 18歳以上の心と問題をサポートする本 (親子で理解する特性シリーズ)
- 作者: 宮尾益知
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2017/10/21
- メディア: 単行本
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ツイッターで、ことごとく自分の性格、個性だと思っていた部分がADHDの項目に当てはまってしまい、自分を否定されたような感覚が…というつぶやきがあった。その人は医者に「診断と言ったって、占いと同じや」と言われて、はっと落ち込む気持ちに目が覚めたらしいが、本当にそうだ。
ADHDにはそんな項目はなかったが、ASDには、天候によって体調不良になるのや、眩しさやうるささに耐えられないという項目もあった。大地震が起こる前に、なぞの体調不良に襲われるのも、いってしまえば、ASDの特性なんじゃないのか。
こういう、ざっくり対策本を読むと、わけが解らなくなる。こういうハウツー本は苦手だ。
そもそも、こういう本を発達障害者本人が読んでも意味がないと思う。いや、あると思うけど、これを、他人に説明したところで何になる?
遅刻グセは特性
感情の浮き沈みが激しいのは特性
空気が読めないのは特性、うっかりミスは特性…
言えば言うほど「自分のミスを正当化している」と言われるだけだ。
なぜ起こるのか?それをなぜ伝えているのか?発生機序はどういうものでということを説明しないと「甘えてる」と思われてしまうし、適応できているだけで、けっこう発達障害的な人が定型発達の人間として扱われているような人もいて、半端に知識を与えても、私の立場より悪くなるだけだ。
これは障害だ、と思ったところで、それを理解させることは難しい、だって、発達障害者じゃなくても、往々にして起こりうるミスばかりだからだ。
他人は、ただだらしがないやつ、自己管理が出来ていないやつと見下すだけだし、発達障害当事者が障害を通して、苦しむだけ。
せめて、そのメカニズムを、説明できて、何が特殊で、何が解決の緒になって、他人はどう接すれば、当事者の発達を促すか、と説明できるか…。
その答えを私はこういう本にかかれているとは思えない。書かれていたとしても、当事者の私には、私をフォローしてあげることはできないわけで。
あー、もっとちゃんとしっかりした知識がほしい。