備忘録 2度目の稽留流産と掻爬手術③
人生二度目の流産、掻爬手術の備忘録を記しておく。
前回はこちら↓
いよいよ手術。
手術台の上に、自分で肌着を脱いで寝転んだ。
両足を手術台に固定され、開脚される。そんなに無理な姿勢で開脚されないものの、麻酔が効いた状態でがつんと開脚されたら、股割りになるんじゃないか、なんてぼんやり思う。
「おしっこ取りますねー」と看護師に言われる。
「はーい」と平静を装って返事をした。
返事をしたあとに看護師の言葉を脳内で反芻して(え、おしっこ?)と焦る。
そう言えば結構前にトイレに行って以来行ってない。まな板の上の鯉よろしく、すでに手術台の上に仰向けになっている。おしっこを取るってどういうことだ。
混乱していると尿道に管を刺される。
前立腺がんの人の手術映像で尿道に管を刺すものを見たことがあるのだが、脳内でその様子を再生する。異物感。痛い痛い。
死ぬほどおしっこを我慢したあとにトイレに行くと、妙にヒリヒリしないだろうか?あれにちかい痛みが走る。麻酔してからやってほしい。
管を尿道にさすとおしっこは勝手に出るっぽい。いや、勝手に出たのか?私の意思だったのか?不思議な感覚だった。
その後、血圧計と脈拍計が装着され、自分の脈拍の音が室内に響く。
医者がやってくると、看護師が、点滴を操作、「ちょっと眠くなりますよー」と言った。今回は、もしかしたら麻酔といっても、意識は残るかもしれないな…
そう思った矢先、記憶が途切れ
「はい、終わりましたよー立って下さいー」と促される。
ふらふらしながらも、待機していたベッドに戻る。初めて手術を受けた時よりは意識ははっきりしていたように思う。
前回は、術後、ベッドに戻ると、すぐにスヤァっとなってしまったが、今回は、便意を催した。朝からトイレにいくチャンスを逃していたからだ。出せる時に出さないと、また痔になると焦ったが、30分ほどベッドに横になることになった。(その後トイレに行ったが残念ながら、お小水しか出なかった。)