通院ログ再診②
前回に引き続き、再診にいってきた。
今回もあまり効いていない、目は冴えているということを話した。
色々聞きたいことを忘れないようにTODOリストにメモ。色々聞く
- 薬が聞かないのは私が定型発達だからか?
- 定型発達の人が薬を飲むとどうなる?
- 母も発達障害のようだが?
まず1については、本を読んでいると、どれもこれも「そこまで困っていないな…」と思うことが多いから。だが、先生は「ADHDだと思いますよ」とあっさり。そう断言されると「私をダメなやつだ言いたいのか」とついつい卑屈な気持ちになる。
2については定型発達だろうが、眠気がとれるらしい。効果としては同じで、単にADHDの人特有の眠気がとれることでうっかりしにくくなる、ということらしい。
それを聞いて少し不安な気持ちになる。では・・・私には打つ手がないのではないか?
3は、「おそらくそうでしょう」と。「ただ、だからといって本人が困っていないのに、わざわざ薬を飲ます必要なんてありませんよ、安い薬ではありませんから」と釘を刺される。
先生の話によると、36ミリから、値段が上がるらしい。このまま続けるか、どうするか。先生も悩みながら話す。
とりあえず、27ミリをもう少し飲み続けて、仕事が忙しくない日に、一時的に飲むことを辞めてみてくれと言われた。休みの日にやめてみたと伝えたら「仕事という強制力が働く平日に試してみてください」と言われた。
効果のほどを詳しく聞かれるの中で、ちょんぼや、忘れ物はないか?と問われた。心的ダメージが大きい失敗は、そもそも大きい仕事をしていないので、わからない。だが、忘れ物については、思い出すことができなかった。
そこで、「思い出せないということは…していないのかな?」と答えると
「あるいは、忘れたことを忘れている…」と先生に返される。それは、確かにあるかもしれない。どうも、私は診察自体があまりいい心地がしないようで、毎回、かなり眠気を感じる。だるくて仕方がなくなる。…あの診察室気圧でも低いのか?余計思い出せない。
後日、少し振り返ってみると、忘れ物をして困ったと言うほど、困っていないのだが、色々忘れ物や、やり忘れをしている。次回から、しっかりそういった情報はメモをしておいた方がいいだろう。
薬は、とりあえず27ミリで据え置きに。もう少し様子をみて、用量を増やすか、ストラテラを試すか、とりあえず経過観察以降だ。
私がコンサータログを書く理由
私は何故こんなにも丁寧にログを書いているのだろう?と思う。
それは、たぶん、自己の観察をしたいのだと思う。ならば、クローズドなものに書けばいいのではないか?私もそう思う。やはり公にするのだから、ある程度、特定されがたい書き方をしなくてはならないし。見る人が見ればわかるし、気がついていないだけで身バレしている可能性は十分あり、それはそれで構わないのだが、やはりあけすけに書くわけには行かない。だが、クローズドにしてしまっては、誰かに見られているという緊張感がなくなり、文書を書く気が起こらなくなってしまう。(そもそも読み手のユーザビリティなんて気にしているようでないようなものだが。1エントリーが長文だし)
またクローズドだと、わざわざ読み返す気にもならなくなってしまう。インターネットで公開されているおかげで私自身が過去のエントリーにアクセスしやすい。日付やカテゴリのタグごとに整理してくれてるし。
だから、私はこれからもログを書いていく。また、もう少し丁寧に書こうと思う。今日は何を忘れた、とか。それが投薬の効果を図る手掛かりになるし。
天候もメモした方がいいかもしれないな。
私は仕事に依存しているんだ
メンヘラ.jpというWebページがある。アルファツイッタラーの分かり手さんが運営しているメンタルヘルスが不調だったり、生きづらさを抱えている人のための情報サイトだ。
そこに借金玉さんが寄稿文を寄せていた。
メンヘラ・アイデンティティの怖さと、アルコール・眠剤依存について - メンヘラ.jp
依存性の話に触れているのを見て、私は驚きとともに1つ自分に気づきがあった。
私は仕事に依存してるんだなと。
ADHDの人が依存物質に弱いと言われていたが、私はほとんどの依存物質は摂取しない。酒もタバコもギャンブルはもちろん、株もやらない。恋にもセックスにも執着がない。
カフェイン中毒気味だったり、過食傾向こそあるものの、過食嘔吐などの病的なものにはならない。
夫には多少依存してるなとは思うが、まぁだからと言って、彼なしでは生きられないなんて思わない。心離れや様々な要因による離別死別も人生設計の1部とも考えられる冷静さはあるつもりだ(あまりやりたくはないが、別れたら、一人で生きていくためにはおそらくちゃんと働くような気もする)。
全然依存しない、コンサータも効かないし、ADHDではなく、思い過しというか、怠け者の言い訳ではないかと思ったりしたが…。
私はたぶん仕事に依存する、ワーカホリックなんだ。
借金玉さんが睡眠薬依存だった頃のことを書いていて、依存物質が出ないものになぜ依存するのかわかった気がした。
精神的疾病の底にあるときはあらゆる承認が不足しているのですから、これはほとんど麻薬です。
例えば、僕は人生のある時期、人と会う時は常に睡眠薬と酒をかっ食らっていました。当然、待ち合わせ場所にはヘロヘロで現れることになります。鬱の底で、そうでもしないと動けないというのももちろんあったのですが、「ちゃんとしようとしてもできないが、ハチャメチャをやると面白がってもらえる」という悪循環が明らかにありました。
これが悪化していった結果、僕は目を覚ましたら即睡眠薬と酒を呑むようになりました。そうでもしないと世界に向かえなかったのです。明らかにヘロヘロの人間には誰も厳しくしません、期待もしません。しかし、僕が起こすトラブルや失態は笑ってくれます。
まさに、仕事に対するワシやないか。
前々から、仕事を始めるとメンタルを病んで死にたくなるし、朝も起きれなくなるし、毎回、これを仕上げたら辞める、休む、と思うのだが、いざ仕上がるとすぐになにか始めなければと焦り、やりたいことも湧いてくる。
でも、始まったらまた…と思うと新しいことは手が付けられない。やりたくないから、なかなか始められなくて、自己嫌悪に陥る。やりたくない、だけどやらなきゃ、そしてやりたい、ともなる。
それは依存症のメカニズムにがっつりはまってはいないか?
仕事をやればやるほど、満たされるはずだって思いながら、仕事をしている最中はもう辞めようもう辞めようと思うけど、いざ終わると、承認欲求も満たしてくれるし、これがなかったら私のことなんて認めてくれる人はいない。と考えてしまうのは、まさに依存症じゃないか。
しかも私は周りの人間に女性だと思われることに拒否感を感じている。いわゆるトランスジェンダーの下位モデルというか、一見すればボーイッシュな女性だが、女性を自認するには、少し女性への帰属意識が希薄で、男性への帰属意識が強いという感じだ。そのため、女であることが先立たない仕事をしたいと無意識的に考えてしまっている。テレビディレクターというのはそういう意味で私にぴったりだ。性別よりもその特殊性、希少性の方が目に付き、比較的性別は意識されにくいのではないだろうか?(また女だからと舐められる確率も下がるのではないかと思っている。)
そう思えば思うほど、この仕事にすがってしまう。今更ほかの専門職にはつけない。
あんまり意識したことは無かったのだが、女だと思われたくない、がいちいち、いちいち私の人生を阻害してるやないか。
金にもならないのに、なんでこんなに頑張るんだ、何のために?分からなくなる。もちろん、社会のためになんだけど…でも、こんなに辛い思いをしなくてもいいんじゃないかなと思う
私はまともに働ける日が来るのかな?
社員と同じ扱いを受けたくないから、非正規で死ぬほど安い額で働いてるのに…朝定時に行かないだけで、やってることは社員のままなんだよなぁ…。飲み屋でバイトした方がまだギャラがいいのに。
仕事の責任もあるし、やりがいもあるし、他にやりたいことも、他でやれるイメージもなく、だましだましやってきたが…。
改めて悩む日々が続く。
コンサータ27ミリ服用 勝手に薬を飲むのをやめてしまった
コンサータ27ミリ服用8日目 睡眠約7時間
薬を飲むのをやめてしまった。理由は極めてシンプルで、昼過ぎまで寝ていたかったからだ。
この日は休みだったこともあり、ついうっかり5時頃まで読書に没頭してしまった。図書館で借りた本で、返却日もあるしそろそろ読み始めないとなーと軽い気持ちで日付が変わってから手を出したわけなのだが、存外面白くて止められなかった。明日が休みだという解放感、恐るべし。
まぁというても、12時前まで寝てても、7時間近く寝れるのだが、翌朝は6時前までには起きないといけないので、ヘタに薬を飲んで夜の睡眠に影響を与えたくはなかった。
コンサータを使わないで常に眠い状態にしておけば、おそらく12時前でも寝れるだろうと。
日中だるくてだるくて仕方がなかった。寝起きのだるさがなかなか抜けない。
ドーピングしていないとこんなにだるいのか、それとも薬によって普段無理やり覚醒しているからだるみが出たのか?よく分からないが、とにかくやらなきゃいけないことをダラダラやりながら過ごした。
勝手な推測なのだが、体の中の薬効成分が完全に浄化されるのにはそれなり時間を要すると私は考えている。コンサータという薬の効果自体は12時間できれても、完全に消失はしていないだろうとおもう。だからこそ、数日間飲み続ければ食欲減退感がなくなるのではないかと思うわけだ(単純に体の方が薬がある状態に適応しているだけかもしれないが)。
だからか、は、全く分からないのだが、夜、約4時間ほどの長距離の電車移動をしたのだがあまり眠くならなかった。
眠くなっても、我慢できる程度。
ちなみに目算通り、夜はすぐ眠れた。
コンサータ服用から20日間を振り返って
コンサータ自体を服用し初めて20日経った。そこで用量が増えたあたりも鑑みつつ、振り返りたいと思う。
まず、きっかけは、ADHDで睡眠障害、睡眠の質をあげるだけでも楽になるという話を聞き、病院にかかってみたわけだ。
そして、初診のログ。仕事でのやらかしを言ったら速攻コンサータ18ミリを処方された。
初診で。検査無しで。たぶん、やらかしっぷりが深刻なレベルなんだろう。
その後、 再診にて18ミリから27ミリに。その変化、副作用について、また18ミリ、27ミリの容量による変化を整理していきたい。
①処方による変化1…ブログ更新が継続されている
とても些細な変化しかないのだが、薬を飲み始めて以来、ほぼ毎日ブログを更新していることに気がついた。
これはわたしにとってかなりびっくりした事だ。もちろん、仕事がたいして忙しくないという大前提はあるのだが、20日間も継続できますかね?と。
しかも、結構ちゃんと推敲しているし、見出しなんて、つけちゃったり。
ワイ、こんな丁寧な仕事が継続したことある?
②処方による変化2…日中の眠気の減少、体の軽さに気がつく
薬を飲み始めて気がついたことなのだが、私は緊張や強めのストレス、プレッシャーを感じていると眠くなるようだ。初対面の人に会う、何話していいかわからない相手とある、撮影に行く…人と会うという前に強烈な眠気に襲われる。それでも起きていないといけないわけだし、そもそも仮に横になれても不安で寝れないわけだ。
しかし、それが、軽くなったような気がする。あまり朦朧としなくなったというか。事務仕事の時もそうだ。食後の眠気がなくなった。あるような気はするのだが多少だるい程度というか、ドラゴンボールZでブルマが用意した宇宙船内のトレーニングばりに重力が10倍になって体を起こしていられない…なんてことは起こらない。
なんというか、薬がきいている時間帯は比較的体が軽いのだ。
③副作用について
・食欲減退
基本的に食欲減退。しかし、日々飲んでいるせいか、なんなのか、身体が微妙に慣れてくる。単に食が細くなった感じなのだが、別に薬のせいで食欲が減退しているだけなので、腹は減る。食べるタイミングを図るのが難しくなった印象だ。そもそも2食くらいしか食べないから、別にいいんだけど、夕方にぶっ倒れそうになる。
・吐き気・頭痛
処方された当初、実はけっこうしんどかったように思う。だが、27ミリにしてからはさほど気にならなかった。
・口の渇き
口内炎…と思っていたが、これは二次的なものなのだと思う。おそらく、私は口の中が乾いている。最近、ずっと舌がピリピリしていて、なんとも気になっているのは、水分が平常時より少ないためだろう。水分量が減ったことによる口腔内の雑菌の増加が主な原因ではなかろうか。
・離脱症状
副作用カテゴリーではないかもしれないが、一つの見出しとして立てるほど自覚的ではない。ただ、薬が切れるくらいのタイミングで、どっと疲れが出る。おそらく離脱症状ではないかと推測する。
④用量18ミリと27ミリとの違い
注意欠陥や多動が収まり、落ち着きが出たか、と言われると全くだし、数字も文字も読みにくくて仕方がない。日々予期不安に怯える毎日であることには変わりがない。ただ、成分の量による変化は振り返ると確かにある。
18ミリの場合 寝覚めがいい、仮眠の眠りが浅いくらい
薬が効いている時間帯、眠気は無くならない。だるさも無くならない。体は重い。だが、仮眠する時に少し寝苦しい。寝付きが悪いとか、眠りが浅いとか。だが、そのおかげが20分程度の仮眠でも寝覚めがとてもいい。こんなに軽やかに体が動くのか、とちょっと感動したほど。睡眠に悩まない人の朝の寝覚めとはこんなものなのかな、と思うと、マジで同じ土壌で戦わざるえないこの地球(ほし)が恨めしい。
27ミリの場合 日中寝れなくなった、しかし眠気は起きる、夜寝落ちしにくくなった
薬が効いている時間帯、眠気は少し減った。だが、眠気に襲われるタイミングがない訳では無い。体は重い。だが、眠れない。寝るつもりで19時ごろ、横になったのだが、なんとなく落ち着かなくて、ケータイをいじってしまった。寝落ちすることがなかった。また、とっくに薬は切れている時間帯(24時過ぎ)でも、なんとなく、眠る気に慣れなくて、2時ごろまで起きてしまうなんてことがある。そもそも2〜4時ごろ寝る習慣であるせいはもちろんあるのだが、それにしても、少し値落ちするのが遅くなった記憶がある。疲れて返ってきたときは、階段をのぼることさえ、辛い。登り切る前に、力尽き、階段を這って登り、そのまま横になり、朦朧とする意識のまま、服を脱ぐ…なんてことがなくなった。
薬を飲んでみて改めて思ったのだが、私は日常的には睡眠障害にやはり苦しんでいたのだと思う。圧倒的な眠気の中、よく頑張ってきたな、と。36ミリがおそらくは私の適正量ではあると思う。それ以上多いと夜眠れなくなりそうだし。だが、日中の眠気を抑えたところで、夜間の睡眠の質には少し不安が残る。
やはり、寝起きがものすごくだるい。睡眠時間が足りないのではなく、おそらくは睡眠が浅いのだ。だから寝ても寝てもだるいし、眠れなくても身体を起き上がらせることができないのではないだろうか。
コンサータによって集中力が増すことで、肉体疲労によって、夜間の睡眠の質が向上するものなのか?次回の再診の時、また考えたい。
この本を読んでみようと思う。
岩波明ってよく名前見るんだけど…なんの人だっけ?
コンサータ27ミリ 使用一週間目
コンサータの用量を増やしてみたが、18ミリのときのように、毎日書くとなかなかうざったかった上に、いうほど日々に効果が出ないと気が付き、一括で書くことにした。
1日目 睡眠7時間
起床はいつもどおりの10時ごろ。あまりきいた感じはない。
2日目 睡眠断続6時間
朝6時前に起床。前日4時過ぎに寝たため、クソ眠い。この日の睡眠時間は6時間くらいか(事前に4時間ほど寝てた)。薬は起きてすぐ飲んだ。18時くらいに薬の効果は切れているはずだが、あまり離脱感はなかった。23時ごろには寝た。
3日目 睡眠11時間
自然に目が覚めたのは8時前。おそらく、寝た時間が早かったためだろう。いまいち記憶がないが、11時前には寝ていたように思う。しかし、うっかり安心して二度寝、10時前ごろ起床。コンサータもその際飲む。ということは…11時間寝たってことかな?
仕事では、経費精算。集中力もなく、進捗も全く思わしくなかったが、日中、一切眠気が起きなかったのはコンサータのおかげかもしれない。口内炎が出る。食欲がわかず食事をし忘れる。
22時頃に薬がきれたになるが、なんとなく24時前後は眠くて仕方なかった。家に帰ると全く起きいられず、速攻布団に。少しスマホをいじる。
4日目 睡眠7時間
8時過ぎに目が覚めるが、起きられず9時に薬を飲む。寝たのが2時前だから7時間くらいか。だるい身体を引きずるように外出。口内炎続く。前日夜、筋肉痛を感じたが、目覚めるとそうでもない。
初対面の人とあったりしてて、別れた後、移動中くそ眠かったけど、眠れなかった。薬のせいなのだろう。
20時過ぎに会社に戻るも誰もおらず、あまりのだるさに、うっかり横になってグダグダTwitter見てしまった…。寝落ちしなかったことだけは評価したい。
5日目 睡眠7時間
起床(目が覚めたの)は8時。あまりのだるさに薬を飲んだのは9時、そのまま起床。
前夜、疲れているのに、なんだか寝つけなくて(寝る気になれなくて)2時前後までグダグダしてた。6~7時間くらいか。
しかし、やはりそれなり寝てるのに何ともだるい。コンサータは睡眠の質にも影響を与えるものではないような気はする。適正の睡眠時間ではないのだろうか?
6日目 睡眠10時間
前夜、歯も磨かず眠ってしまった。12時前だったと思う。目が何度が覚めたが、アラームをかけた記憶がなく、時間を確認したのは7時。目は比較的覚めて、動けるような感覚もあったが、全身の倦怠感がきつくて、起き上がれず。今寝ておこうと10時前までうとうとする。この日は鬼のように集中して経費精算ができた。終わったあとふらふらになったが、精度はともかく、フルで集中して作業できたのは、薬のおかげかもしれない。
7日目 睡眠8時間
前夜2時すぎに就寝。アラームにより8時に目は覚めるが、こんなに早く起きることもあるまいと二度寝する。気が付けば10時過ぎ。体がだるくて起きたくない。11持過ぎになって流石に薬を飲まなくてはと起きる。ダルい。経費精算で何故か手書きで書かされる項目がある。うんざりする。10項目くらいだが、手書きだと、間違えまくる。コントロールZで戻したいわ。書き直すと、集中力が下がるから余計失敗する可能性があがる…うわー。エンドレス経費精算。
整理してみてわかったが、私はだいたい8時には目が覚めてるんだな…。
ADHDは本当に狩猟採集民族時代の名残なのか?
ADHDや発達障害が狩猟民族だとかいう論説があるが…個人的にまゆつばっていうか、ポジティブにとらえすぎていやしないか?と思う。
山に行くと思うのだが、ADHDを1人で野放しにしたら死ぬと思う。海もそうだ。
海は何かしらのトラブルが起こって、パニックになって、呼吸出来なくなったら、そう思うとなかなか行く気になれない。水棲生物についても、山の動物よりも遭遇、接触する確率が高い。
海に関しては経験値が少ないから恐怖のイメージが強くすぎるところが大きい気がする。
だが、山は自信を持ってADHDが本能のまま己を解放したら、コロッと死ぬだろう。
もちろん、現代の登山で、考えたらADHDとかいうレベルじゃなくてハードルが高い。古代、狩猟採集生活をしていた頃、山に入って狩りをしていたとしたら。
それでも、コロッと死んだと思う。よく、注意欠陥が有用だとか言う。実際それは分かる。遠くで音がした、この音は何か?とか、嗅ぎなれない匂いがする、とか、動物の気配がする、司会の隅で動物が見える、感覚過敏だからこそ有効なことはあるだろう。だが、もし、山中でのなにかに過集中が発生してしまったら?何かを追いかけて、足元が見えなくなって崖から落ちることもあるだろうし、そもそも道をロストしてしまったら。
そういったことがなくても、時間の経過を忘れ、日が暮れたら?山中では心身の疲労する速度も早い。
程よい集中と散漫さが同時に求められるのが山生活では必ず必要になると思う。恐らく、マタギなど単独で狩りができる人はそのへんのバランス感覚が経験値も含めて抜群なのだと思う。
十把一絡げにADHDは狩猟民族の名残なんて言うのは自然の脅威を知らない都会のロマン主義者の戯れ言でしかないだろう。(私もよう知らんけど)
私は怖がりで慎重な性格なため、あまり大胆なことはしないのだが、それでも、山中で根っこに引っかかって太ももを殴打したことがある。
外傷も腕周りのかすり傷程度で、太ももには大きめの青タンができた程度だが、その程度でも足を引きずるほどいたく、びっこを引いて歩く感じになってしまった。
街の中ではすぐに傷口を洗えるし、冷やすことも出来る。しかもその転んだ直後に雨も降ってきた。まともな雨具も持っておらず、日も沈みかけていた。無傷ならばすぐに下山できる里山ではあったが、引きずる足ではなかなか気持ちがせいてしまった。山中では、とりあえず日が暮れるまでに下山することが最優先になる。
ちなみに、軽いケガでも、なんというか、すげー不安になる。メンタルに来る。メンタル弱めなADHDには鬼門と言えるだろう。
人間の街から出ると人は驚くほどひ弱だ。
ADHDが狩猟に適切ではなく、狩猟には多様な能力がそもそも必要だという事なのだと思う。それを人は能力差におうとつのあるこじんをまとめあげか、チームプレーにより、達成していたのではないだろうか?
変化に気がつく感覚の鋭敏さ、状況の変化に動じないメンタリティ、チームをまとめあげる統率力、危険を回避する機転…。
恐らく、ADHDの特性は有用であったと思うが同じように定型発達者も同様に間違いなく有用だろう。
むしろ、悲しいかなADHDをあえてチーム編成に取り込まなくても、いいような気もする。
私も、発達障害が病気とは思えない人間のひとりではあるが、個体で動く時、発達障害があることが効果的な場面は、どれほどあるのか?は甚だ疑問だ。
ADHDがこの数人間の中にいて、もはや特殊な病気やDNAのコピーエラーでもなく、自然淘汰されることもなく現代まで引き継がれているということはある程度この社会に有用性があるものなのだと思う。
思うに、コミュニケーション力が弱いとはいえ、やはり、チームプレーのときに必要な資質だと思うのだ。
単独行動が可能なのは定型発達者だろう。
考えてみれば、ゲームキャラでも、攻撃力がバリ高いけど、その分ダメージにも弱いやつは短期戦や、切込隊長としては有益だが、結局最後まで戦えるキャラはヒットポイントが高く、攻守のバランスがいいやつだ。(このゲームキャラとは、FGOの私のチーム編成では、ヘラクレスと、ホームズを想定しております)
Fateシリーズの原点を貼っておこう。私FateシリーズはFGOとZEROしかほぼ触れてないけど…
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おそらく、現代社会というのはチームプレーの社会に見えて、個の平均的に高い能力が求められる社会なのだと思う。凸凹のある人材をうまく使うリソース、余裕が無いというか。
過去のように相互依存的、監視的な社会になる必要は無いと思うし、そんなことをしなくてもこの社会は回る余裕はあると思う。しかし、今のままでは無限に個に求められる能力は爆上がりしていくような気もするんだよな。
うーむ…。