精神的に不安定な時は
最近、というかここ数ヶ月特に不安定で、落ち着いて何かができないのです。
読書もなんと言いますか、本の世界にどっぷり入る前に己にかえって来てしまうと言いますか、世の中の人はこんなにがんばっているのに私という人間はなんと愚かなのだろう!と、何かにつけて自分を責めてしまい、いたたまれなくなり、ひたすら体がだるく、何もせず、何もできないことにまた落ち込むという、おいおいどう考えても、それ鬱でしょという状態に陥っています。
ただ、時々元気な気持ちや前向きになれたり、特に具体的に仕事のことを考えていたりすると、けっこう自分のことを忘れることができるので、鬱とは少し違う気がして診療内科にかかったことはありません。
ただの勘違いと言われるのも、怖いし。
そんな時、気持ちを落ち着けてくれるのがやはり、民俗学や歴史の本を読むことだ。
何がどう違うのかわからないのだけど、同じ日本であっても、たった100年時代を遡るだけで、価値観がまるで違うわけです。社会構造や社会の価値観が違うだけで人はここまで変わることができるというのは、不可思議で、どこか私に希望を与えてくれる。そして、なによりもロマンチックなのだ。読んでいるだけでワクワクする。小難しい専門用語の裏には、人間の営みがある、そんな想像をするだけで幸せな気分になれる。
なぜかわからないのだけど、とってもキラキラ輝いて見える(本を読んで見えるというのもおかしな話なのだが)。
ただ、やっぱり小難しいので、興味が無いテーマの項はちょっと飽きちゃうんだよね。
裸はいつから恥ずかしくなったか―日本人の羞恥心 (新潮選書)
- 作者: 中野明
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- メディア: 単行本
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100年も立たないうちにいかに価値観が変容するかを感じることができるユニークな名著
人間性という視点を盛り込んだ世界史の教科書ッて感じで、ドラマの解説を見ているような面白さがある
古代の人々に思いを馳せることができるロマンチックな本